当院の考え方
照整体院の基本的な考え方
【無理はしない】
【自分の身体に聴く】
当院ではこのふたつの言葉を基本的な指針にしています。
これは私の日常生活での指針であり、整体施術を行う時に方向を決める感性であり、患者様の自然治癒力を最大限に引き出す為に患者様に身に付けることを勧めているキーワードです。
私自身もそうでしたが、ほとんど全ての患者様はご自身が無理をしていることに気付いていません。そして、身体の都合ではなく、誰かに言われたことや、頭で考えたことを優先してしまいます。痛みは無理を知らせるサインですが、その痛みさえも無視してしまう人がいます。実際に当院を訪れる患者様の大部分はそのような性格の方です。
無理の積み重ねが数カ月~数年続けば不調は必ず起きます。不調を無視してそれでも無理を続ければやがて病気となり、次第に症状が重くなり、どこまでも重症化していきます。
無理にはその名の通り理(ことわり)がありません。道理から外れるので無理です。無理を重ねれば必ず破滅します。
我々は自分の行動や在り方に対して、理と無理を正確に見極められなければならないのです。
つまり、
今の自分にとって何が無理かを知ること。
身体が何を望んでいるかがわかること。
身体と頭が望むものの違いがわかること。
このような感覚、あるいはセンスを身に付ける必要があります。
痛みや不具合を改善させることはもちろん大切ですが、再発の可能性や高齢になった将来の事を考えると、このような感性を身に付けることは本当に重要です。と言うより絶対に必須なのです。
私自身もまだまだ勉強中ですので、ご縁あった患者様と一緒に学べるといいな。と考え、実践する毎日です。
ここから先はちょっと小難しいことを長々書いたのでもっと読みたい方だけどうぞ。
当院の基本理論
ほぼ全ての病気・不調の原因は、つき詰めると血液をはじめとする体液の流れが滞る事にあります。
血液や体液の滞る原因は様々です。例えば怪我、疲労、運動不足、姿勢、老化、食事の偏りなどがあります。
血液(体液)の滞りは細胞の新陳代謝を停滞させます。すなわち細胞に取り入れられる栄養が制限され、体外に排泄されるはずの老廃物が蓄積していきます。それは組織を次第に衰退させ、活動を低下させます。細胞の活動低下は組織間の癒着を引き起こします。癒着とは筋肉や靭帯などの軟組織が糊のような性質をもつ老廃物によって接着されることです。癒着はさらなる血行不良を生み出し、機能障害、痛み、痺れ、だるさ、違和感などの症状を発生させます。癒着は体内で連鎖的に増殖し、次第に強力に固定されていきます。適切な対処をしなければその負の連鎖が続いていくことも珍しくはありません。
およそ全ての細胞が血液から栄養を受け取り、老廃物を排出している以上、この原理は皮膚、筋肉、内臓、神経、骨など肉体の組織全てに当てはまります。
当院では推拿術を用いて主に皮膚、筋肉、骨の三つの深度で血行を促進します。
皮膚を活性化して発汗をうながし、排毒排熱を促進させます。固まった筋肉の癒着をほぐし、運動機能を改善、促進させます。
骨のズレ、すなわち関節の変移を正し、神経の圧迫を正常化します。
また、経穴に刺激を与え、気血の流れを調整します。
血液の流れを正常化する事は、同時に細胞・組織をあるべき姿に戻し活性化させる事でもあります。その過程で痛みなどの不快感の原因が取り除かれ、多くの場合、症状が改善します。さらに身体が持つ本来の回復力が蘇り、再発の可能性を減らすことが出来ます。
小波津式の効用
神経の症状に対して、以前、私は神経圧迫や絞扼を取り除けば症状は改善すると教えられていたのですが、それだけではどうしても改善しない患者さんがいることが悩みでした。
しかし、小波津式による手技で神経促通を促すことによって神経自体の調整が可能となりました。
神経の促通が滞る原因は老化や疲労、癒着による圧迫、質的栄養失調など様々です。促通が滞ればそれだけで痛みや痺れ、不快感、動作不良などの不具合が発生します。
神経の通りが悪いと言っても(通常の場合)もちろん切断されているわけではありません。神経細胞間でやり取りされる電気信号や放出される化学物質の伝達がスムーズにいかない状態になっているのです。
促通不良が問題で発生した症状は短時間の施術で驚くような改善結果が出ることも多々あります。
当院の基本理念
ご依頼者様の苦痛とその原因を取り除く事を第一の目的とする。
再発防止の為に悪循環を断ち、本来の自然循環へ移行させることを第二の目的とする。
健康・美容の増進、さらに健康的自立を目指すことを最終目的とする。
これらの目的はご依頼者様の希望の範囲で行うものとする。
すなわち、私はご依頼者様に対して、私が適切と判断する助言と提案はしますが、ご依頼者様の自由意志を最大限に尊重いたします。
分析と助言
施術を重ねながら、日常生活に潜む症状の原因を患者様と質疑応答しながら探ります。
原因の可能性があれば伝え、対処法を考えます。
また、それぞれの症状、体質に合わせたセルフケア法をどんどん提案していきます。
その中でやりたいもの、できそうなものをマイペースにやって下さい。
無理してやる必要は一切ありません。
技術理論
①骨格を正常位置に戻す。
骨格のズレ(変位)は様々な病気の元となる。
よって骨と骨をつなぐ関節において軟組織の癒着、圧迫をほぐし、ズレたものを正位置に戻す。背骨における癒着・圧迫・変位は末梢神経とその支配組織に痛み、痺れ、機能低下などの悪影響を与える為、特に重視する。
②筋肉を緩める。
筋肉の癒着を取り、緊張を緩め、疲労物質、老廃物を流す。結果として骨格を正位置に安定させ、運動機能を改善、促進する。
③皮膚の伸縮性、弾力性を蘇らせる。
皮膚の収縮緊張により筋・骨格が制限され、歪みを引き起こすケースに対してこれを緩めて解放する。また、皮膚の機能が蘇ることにより、皮下組織に溜まった毒素や不要な熱を発汗により排出できる。皮膚の新陳代謝が活発化するので美容効果も非常に高い。
④神経促通を促し、最内面から根本的な改善を図る。
神経は全身の組織をコントロールする為の電線や光ケーブルのようなもの。
神経に圧迫や損傷が起きると痛みや痺れ、不快感、可動域制限や、動作不良など、実に様々な不具合の原因となる。痛みを感じる原因は神経が存在するからであり、神経が興奮したり、緊張しているといつまでも痛みが引かない。しかも、痛み→緊張(興奮)→痛みと言う悪循環に入りやすい。
小波津式による手技で神経を促通させ、興奮と緊張を沈める事で機能改善を目指す。
また、促通不良によってあらゆる領域の不具合が数分の施術で大幅に改善することも多く、全くの無痛なので、最近は初診患者の導入時にも多用している。
患者の症状、体質に合わせて最も効果が上がるように①②③④を必要に応じて使い分ける。
さらに根本的な問題に目を向け、施術の中で患者様と日常生活に潜む原因(作業姿勢や脚を組むなどの悪癖など)を探し、普段の姿勢や動作の指導、セルフケア方法、効果的なエクササイズ、栄養と食事、呼吸などのアドバイスなども必要であれば行う。
鎮痛剤について
痛み止めは痛みを和らげてくれるものではありますが、痛みの原因に効くわけではありません。
でも痛み止めを飲んでそのまま治ってしまった経験をお持ちの方もいると思います。
じゃあ、痛み止めはその原因にも効くじゃないか。と言うと、それはYESであり、NOでもあります。
その理由は痛みの原因の深さと複雑さにあります。
原因がひとつしかない、根が浅い症状であれば、痛みを薬で抑えて良く休むことで、以前と変わらない状態に完全回復することは特に珍しくありません。
でも、原因がいくつも、それこそ何十重にも重なっていて、さらにそれぞれが複雑絡まり合っていたらどうでしょうか?
薬で痛みが一時的に和らいだとしても治癒はほとんど起きません。であれば薬が切れれば痛みは元通りです。その人は痛みが出る限り鎮痛剤を飲み続けなければなりません。
しかも、痛みは身体自身が休みたくて出しているサインなのに、サインを止めて動いてしまえば痛みの原因はさらに深く複雑なものになってしまいます。
痛み止めを服用し続けることで症状が悪化し続けてしまう。そんな悪循環にはまっている人が本当に後を絶ちません。
痛み止めは人類の叡智であり、本当に素晴らしいものです。だからこそ、服用される方はこの点に気を付けて正しく使用して頂きたいと思います。
適当について
当院では適当を勧めています。
一般的に適当と言う言葉には悪いイメージがありますが、適当はとても良いものです。
適当は滅茶苦茶とは違います。雑でもありません。いい加減は同じ意味があります。
一生懸命集中するのも適当ですし、必要のない力を抜くのも適当です。
生卵を力強く握り締めれば割れてしまいます。割らずに持つには適度な力加減が良く、また、風呂加減は熱過ぎずぬる過ぎない良い加減がよく、塩加減はいい塩梅にと言うようにしょっぱ過ぎず薄過ぎない適量が良い。何にでも丁度いいと言う点がありますよね?
つまり、これを適当と言います。
運動や食事など、大抵のものはやり過ぎもやらなさ過ぎも身体に良くありません。
これを都度適度適量に調整する。
健康や幸せのことを良く考えた時、適当は絶対に必要だと私は確信します。
そして、あなたの適当を唯一知っているのが何を隠そう、あなたの身体なのです。
最低限のマナーについて
予約当日の直前もしくは定刻でのキャンセル、連絡無しの欠席、遅刻の常習が悪質だと判断した場合、次回以降の施術をお断り致します。
ど忘れや勘違いは私にも誰にでもありますが、あまりに目に余る場合は適切な対応をさせて頂きます。
ご理解よろしくお願いします。

